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旅するグラス

 06,2012 11:59
旅行のお土産には、その人が旅してきたその名残があって、それがいつも楽しい思いを運んでくれます。

先日、私が渡米中に叔母が南欧旅行のお土産を持ってきてくれました。

それを選んでいる時の叔母の姿が見えるような、色とりどりのお土産の中の一つに、ベネチアングラスのコップがありました。

この頃はおしゃれなグラスは日本でも簡単に手に入るし、夏ともなればあちこちでみかけます。

ですが、いったん誰かと旅して来たグラスとなると・・・・。

いただいてからこのグラスを使って毎朝のジュースを楽しみます。

そのグラスに映るジュースの色を楽しみ、そして海を越えてきたそのグラスの旅をふと思ったりします。

グラスが見た旅の風景はどんなだったのだろう。

あそこの、空や海やそして風はどんなだろう。

いつものジュースはほんのちょっと味が違います・・・。



travelingglasses_convert_20120706115541.jpg

(右がお土産のヴェネチアングラス。左はNYCで手に入れたポルトガル製のグラス。口の部分が波打って厚みが微妙に違うという楽しいもの)




私も旅が好きです。

ここ10年くらいはNYCがほとんどなので、未知の場所へという感じではないのですが・・・。

ずいぶん昔、まだ20代始めの頃に、鹿児島で薩摩切子を手に入れたのが始まりかな。

それ以来、「出会い」を大切に少しづつ集めています。

NYCの院生生活には贅沢だったのですが、好きな形のグラスは考えに考えて、あるいは悩みに悩んで(笑)手に入れたのを思い出します。

そのグラスを使うだけで生活がちょっと華やいだり、心地よかったりします。

大切にしていたグラス類のいくつかは、手放せずにもって帰ってきました。

NYC生活の記憶を刻んだ旅するグラス達。それを使うとき、必ずあの頃の生活が、景色が、音が、光がふと記憶を横切ります。

旅を経て我が家にたどり着いたグラス類にはその記憶が奥底に沈んでいます。

グラスの中に記憶に彩られた世界が無限に広がります。

それが甘美なのは、記憶は自由だからなのかなと思います。


今年の夏、旅の空と海に思いをはせながら、毎日のジュースを楽しむことにします。






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