ティーチャー・トレーニング
通訳の行き帰り、自分のトレーニング時のことを時々思い出しました。私はヨガの先生になりたいと思ってトレーニングに入ったわけではありませんでした。これはアメリカでは珍しいことではなく、自分のプラクティスを深めたいと思ってTTに参加する人も多くいます。私は、自分のケガのことから身体について興味があったこと、ヨガとは何なのかその知識を深めることで自分のプラクティスを豊かなものにしたいと思ったこと、そして、文化研究に携わるもののはしくれとして、ヨガにおける存在・自由・意識・身体・主体などのテーマに好奇心があったことがきっかけでした。
スタジオを行き帰りする14th Streetで、常に自分に問い続けました。なぜヨガをするのか?なぜヨガなのか?ヨガを教えるということはどういうことなのか?どう教えるのか?・・・トレーニングの半ば、ある日突然はたと気がつきました。こうした問いに明確な答えなどみつからなくても良いのだと。ただヨガを続けていたい。その時から、ヨガをすることが本当に純粋に喜びになりました。
OMヨガの Founder である Cyndi Lee はこう言います。Teaching is practice. 教えるという機会からいろいろな事を学ぶという意味だけでないと私は思います。プラクティスがゴールを目指すものでなく、また決してゴールに到達するものでも無いように、ヨガを教えるという在り方も、ただひたすら無心の旅を続けるのみなのだと。それゆえに、私はヨガ・インストラクターではなく、ヨガ・ティーチャーでありたいと思うのです。